2017年 6月 の投稿一覧

等々力陸上競技場のカタチは未定

去る6月17日(土)、等々力陸上競技場第2期整備に関する説明会が開催されました。場所は同競技場メインスタンド6階スカイテラス。

いやあ、いい眺めでした。

んなことより……
先だって発表された「整備の基本方針」(案)について。
http://www.city.kawasaki.jp/templates/pubcom/cmsfiles/contents/0000087/87837/02_housin.pdf

上記資料によると同競技場バックスタンドについて「現状維持案」「増改築案」「全面改築案」があり、いまのところ「増改築案」が高く評価されているということです。

が、これあくまで決定事項ではなく、
「やるかやらないかでいえば、川崎市はやると決めた」という状況だそうです。よりよいものをつくるため、アイデアを求めていく方針であり、事実、現在も意見を募集しています。
http://www.city.kawasaki.jp/templates/pubcom/530/0000087837.html

締切は2017年7月11日ですね。本件については今後レポートしていきますので、ぜひ参考にしていただければと。

ひとまず現状についてまとめると、こんな感じですね。

川崎市平和館

突然ですが、川崎も大空襲を受けた史実をご存じでしょうか。

今週ちょっと時間ができたので川崎市平和館に行ってみました。

そこで、1945年4月15日の川崎大空襲について学ぶことができます。

同年5月には横浜にも大空襲がありましたが、川崎もまた軍需工場が多くあったため幾度も空襲を受けたそうです。

「来るっていうことは覚悟していました」

「(いつでも逃げ出せるよう)寝巻きを着て寝るという習慣がなくなっていました」

そんな時代が、ここ川崎にもあった訳ですね。当時を知る方々の証言を、川崎大空襲の記録映像で聞くことができます。
1942年から約20回にわたり焼夷弾を投下され、3万8000戸の家屋が焼失。3000人を超える人々が死傷したということです。

その中でも最も広範にわたる空襲が、川崎大空襲と呼ばれるもの。市役所を残して一面焼け野原になった、と記録映像では紹介されています。

話は少し変わりますが、現在の横浜市青葉区で生まれ育った僕は1977年9月、隣町に米軍機が墜落して発生した大火事を目撃しています。『パパママバイバイ』という作品を通じて、この事件をご存じの方もいらっしゃるかと思います。

わが街が、僕らの日常が、突然、巨大な炎に包まれる恐怖。これはもう味わいたくないなと。

歴史に学び、どうすれば僕らの平和を守り続けることができるかを考える。そんな日が時々あってもいいですね。
川崎市や周辺の打ってつけの施設だと思います、この川崎市平和館は。入館無料ですよ。

 

■川崎市平和館へのアクセス
http://www.city.kawasaki.jp/shisetsu/category/21-21-2-0-0-0-0-0-0-0.html

等々力大橋(仮称)

前回ちらっと触れた等々力大橋(仮称)について。

東京都の白銀台から世田谷区玉堤へとのびる目黒通り。

これを神奈川県の新横浜に至る宮内新横浜線へとつなぐのが等々力大橋(仮称)です。

なんと1988年には東京都で計画決定されていたそうですが、東京都および川崎市での事業化を経ていよいよ着工。2025年度末メドで整備を進めているということです。

河川での工事は11月から翌年5月の渇水期にのみ進められるんだそうな。

と、まだカゲもカタチもない橋ではありますが、完成すれば利便性が向上することは間違いなし。防災性向上も見込まれています。

下記リンクご覧ください(※京浜河川事務所のPDFです)。

http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000046394.pdf

東急田園都市線と併走する二子橋から、東急東横線の近くに懸かっている丸子橋までの間は約5キロ。多摩川流域でも橋と橋の間が離れている区間なのですね。この真ん中あたりに新橋が懸かるという訳で、これは確かに渋滞解消や避難経路の確保に資するものでしょう。

工事の費用は川崎市と東京都で折半。施工主体は東京都となり、川崎市は完成後の管理を担うようです。

 んー、少々東京都と川崎市の温度差があるでしょうか。この看板だけ見るとネ。

まずは東京側。目黒通りの行き止まり地点にあります。

そして川崎市。これはどちらかというと橋というよりも、、既に整備中の宮内新横浜線に主眼を置いているようですね。

このあたりにドーンと懸かるみたいです。

川崎市の資料を見ると、整備効果のひとつに「都市間の連携強化」という項目が上がっています。川をまたいで何か協働できるといいですよね!

多摩川またいでOne Todoroki −等々力シンポジウム③−

さて「『等々力をスポーツの聖地に!』に関するシンポジウム」編もひとまず最終回です。

今日は川崎フロンターレ 藁科義弘社長の特別講演「等々力でみる夢」から。

「ステージに立つとジョブズをやりたくなる」

まずはフロンターレのファン・サポーターにお馴染みのネタで笑いを取った藁科社長。相撲部屋とのコラボ、宇宙ステーションとの交信といった奇想天外な催し、また他競技との協働などざっと振り返り「フロンターレ単独で出来たことは一個もない。地域の皆さんに支えられ、一緒に積み上げてきた」と強調しました。

たしかに。

そして、その先に思い描く等々力緑地の未来像を語る訳ですが……。

へ??

多摩川を挟んで同じ地名があることは皆さんもご存じかと思います。暴れ川だった多摩川が整備され、等々力や丸子といった町が川崎市と東京都世田谷区に分かれた訳ですよね。

しかし、これがどう等々力緑地の整備と関わるのでしょう??

「この公園を発展させていくときに、この“昔の仲間”が鍵になると私は考えています」

へええ! そりゃ面白い。

そして藁科社長、お金(税金)もかかることなのでスグに出来るものではないと前置きしつつ、こんな画をドーンと。

うはあ! こりゃまた壮大な夢ですね。

「スタジアムの外についても一体化して我々は考えていきたい。我々が直接できないことも、もちろんあります。ただ例えば(公園の)運用を任されて魂を入れることはできると思います。そういうことを皆さんと相談しながら、一緒に考えていきたい」

「多摩川の向こう側の、東京側の人たちも一緒に集まってこの等々力を盛り上げることができれば、本当に素晴らしいと思います」

ははあ、これはきっと「等々力大橋」のことも念頭にあるのかなと。

非常に興味を持ちまして、後の質疑応答で僕は尋ねました。もう世田谷区の方にもこういった夢の話をしているんですよね? 感触はどうですか、と。

「まだ何にもしてません。ただ、夢って描かないと実現しませんから」

こうですよ、藁科社長ったら満面の笑みでキッパリと。

マジか……。ゼロなんですね。

いやあ、これ応援したくなっちゃったなあ。なんか出来ないかなあ。
などとニヤニヤするツジウチでした。

※「等々力大橋」についてhttps://news.minkabu.jp/articles/urn:newsml:www.kentsu.co.jp:20170512:d25c79d6bbde3adea9a25a97a694368e

フロンターレはJリーグの誇り!? −等々力シンポジウム②−

 前回ご紹介した「『等々力をスポーツの聖地に!』に関するシンポジウム」から、今日はひとつ取り上げたいと思います。

Jリーグの村井満チェアマンが特別講演「スタジアムのを核としたまちづくり」で触れた、川崎市の取り組みについて。

サッカーを中心にして街の人たちがひとつになること、川崎ならばフロンターレを中心に街のアイデンティティーが生まれることを村井チェアマンは願っているといいます。その上で「実はフロンターレというのはすごく自慢のクラブ。いろんなところで引き合いに出しています」と。

え??

去る4月12日、川崎フロンターレがホーム・等々力陸上競技場に広州恒大を迎えた一戦。村井チェアマンが観戦に訪れたところ、ゴミの分別をするボランティアスタッフに障害を持つ方やホームレスの方が加わっていることを知ったそうです。

聞けば彼らは仕事に就いておらず「多くの人たちが集まる場所に出て、拍手を贈ってもらったり激励されたりという経験がない」という人が大半。彼らがここで他のスタッフと一緒に仕事することで、社会との距離感が縮まるのだと。そういう就労体験の機会を設けているのだそうです。

これは川崎市がNPO法人ピープルデザイン研究所と提携して進めている「ピープルデザイン川崎プロジェクト」の一環。2016年の実績値は、等々力陸上競技場では21回開催され、述べ184人が参加。川崎市全体では述べ486人が参加し、、、ここからがまた凄いですよ。

なんと、そのうち59人もが一般企業に正規就労したそうなんです。

これはまったく知りませんでしたね。

僕と一緒に聴講していた友人も知らなかったといいます。かねて等々力陸上競技場でボランティア活動を行っている人物なのですが、彼ですら。

川崎市における、ダイバーシティのまちづくり……か。

http://www.peopledesign.or.jp/project/kawasaki/

いかがでしょう。グッとくる話じゃないですか?

こういう話を聞くとね。わが街は、わが街のクラブは素敵だなァとしみじみ思う次第です。

村井チェアマン、ありがとうございました。