多摩川またいでOne Todoroki −等々力シンポジウム③−

さて「『等々力をスポーツの聖地に!』に関するシンポジウム」編もひとまず最終回です。

今日は川崎フロンターレ 藁科義弘社長の特別講演「等々力でみる夢」から。

「ステージに立つとジョブズをやりたくなる」

まずはフロンターレのファン・サポーターにお馴染みのネタで笑いを取った藁科社長。相撲部屋とのコラボ、宇宙ステーションとの交信といった奇想天外な催し、また他競技との協働などざっと振り返り「フロンターレ単独で出来たことは一個もない。地域の皆さんに支えられ、一緒に積み上げてきた」と強調しました。

たしかに。

そして、その先に思い描く等々力緑地の未来像を語る訳ですが……。

へ??

多摩川を挟んで同じ地名があることは皆さんもご存じかと思います。暴れ川だった多摩川が整備され、等々力や丸子といった町が川崎市と東京都世田谷区に分かれた訳ですよね。

しかし、これがどう等々力緑地の整備と関わるのでしょう??

「この公園を発展させていくときに、この“昔の仲間”が鍵になると私は考えています」

へええ! そりゃ面白い。

そして藁科社長、お金(税金)もかかることなのでスグに出来るものではないと前置きしつつ、こんな画をドーンと。

うはあ! こりゃまた壮大な夢ですね。

「スタジアムの外についても一体化して我々は考えていきたい。我々が直接できないことも、もちろんあります。ただ例えば(公園の)運用を任されて魂を入れることはできると思います。そういうことを皆さんと相談しながら、一緒に考えていきたい」

「多摩川の向こう側の、東京側の人たちも一緒に集まってこの等々力を盛り上げることができれば、本当に素晴らしいと思います」

ははあ、これはきっと「等々力大橋」のことも念頭にあるのかなと。

非常に興味を持ちまして、後の質疑応答で僕は尋ねました。もう世田谷区の方にもこういった夢の話をしているんですよね? 感触はどうですか、と。

「まだ何にもしてません。ただ、夢って描かないと実現しませんから」

こうですよ、藁科社長ったら満面の笑みでキッパリと。

マジか……。ゼロなんですね。

いやあ、これ応援したくなっちゃったなあ。なんか出来ないかなあ。
などとニヤニヤするツジウチでした。

※「等々力大橋」についてhttps://news.minkabu.jp/articles/urn:newsml:www.kentsu.co.jp:20170512:d25c79d6bbde3adea9a25a97a694368e

フロンターレはJリーグの誇り!? −等々力シンポジウム②−

 前回ご紹介した「『等々力をスポーツの聖地に!』に関するシンポジウム」から、今日はひとつ取り上げたいと思います。

Jリーグの村井満チェアマンが特別講演「スタジアムのを核としたまちづくり」で触れた、川崎市の取り組みについて。

サッカーを中心にして街の人たちがひとつになること、川崎ならばフロンターレを中心に街のアイデンティティーが生まれることを村井チェアマンは願っているといいます。その上で「実はフロンターレというのはすごく自慢のクラブ。いろんなところで引き合いに出しています」と。

え??

去る4月12日、川崎フロンターレがホーム・等々力陸上競技場に広州恒大を迎えた一戦。村井チェアマンが観戦に訪れたところ、ゴミの分別をするボランティアスタッフに障害を持つ方やホームレスの方が加わっていることを知ったそうです。

聞けば彼らは仕事に就いておらず「多くの人たちが集まる場所に出て、拍手を贈ってもらったり激励されたりという経験がない」という人が大半。彼らがここで他のスタッフと一緒に仕事することで、社会との距離感が縮まるのだと。そういう就労体験の機会を設けているのだそうです。

これは川崎市がNPO法人ピープルデザイン研究所と提携して進めている「ピープルデザイン川崎プロジェクト」の一環。2016年の実績値は、等々力陸上競技場では21回開催され、述べ184人が参加。川崎市全体では述べ486人が参加し、、、ここからがまた凄いですよ。

なんと、そのうち59人もが一般企業に正規就労したそうなんです。

これはまったく知りませんでしたね。

僕と一緒に聴講していた友人も知らなかったといいます。かねて等々力陸上競技場でボランティア活動を行っている人物なのですが、彼ですら。

川崎市における、ダイバーシティのまちづくり……か。

http://www.peopledesign.or.jp/project/kawasaki/

いかがでしょう。グッとくる話じゃないですか?

こういう話を聞くとね。わが街は、わが街のクラブは素敵だなァとしみじみ思う次第です。

村井チェアマン、ありがとうございました。

「等々力をスポーツの聖地に!」に関するシンポジウム①

表題のシンポジウムが5月28日(日)、等々力陸上競技場のラウンジで開かれました。

 

主催は川崎フロンターレ。共催に公益財団法人川崎市スポーツ協会、等々力陸上競技場の全面改修を推進する会。そして川崎市などが後援という座組みで。

どんな論点があるのかと思い、ツジウチも行ってみたところ…。

パネルディスカッションがなくて正直ちょっと残念でしたが、福田紀彦市長の挨拶に続いて登壇した方々の講演は興味深いものでした。

 

写真青くなってしまいましたが、シンポジウムの冒頭に挨拶する福田紀彦 川崎市長。「等々力緑地の総面積は43ha。実は41haの駒沢公園よりも広いこの公園をもっと活用したい」と語りました。

 

なんとJリーグから村井満チェアマンが来られました!
「スタジアムを核としたまちづくり」と題した基調講演で海外事例を紹介するとともに「川崎フロンターレはJリーグ自慢のクラブ。いろんな場で引き合いに出している」と語りました。この話は次回詳しくお伝えしましょう。

 

川崎フロンターレの藁科義弘社長は特別講演「等々力でみる夢」で大胆な提言を。これもまた改めてお伝えします。次々回になるかなと。

 

休憩後を挟んで、川崎市スポーツ協会 齊藤義晴会長の挨拶が。

 

「等々力をスポーツの聖地に!」と語ったのは、等々力陸上競技場の全面改修を推進する会 紀中靖雄事務局長。等々力陸上競技場はプロサッカーと陸上競技のみならず、地域の人がもっと利用できる施設であるべきと指摘しました。これ重要な視点ですので、別の機会に掘り下げていこうと思っています。何人かにお話をうかがいたいですね。

 

イッツコム「Suki Suki フロンターレ」で7年にわたりMCを務めている阿井莉沙さんも登壇。「24時間楽しめる等々力緑地」と題して幅広い活用法を提案しました。朝活に利用できたり、子どもたちが思い切り自然を楽しめたり。実現の可否はともかく自由に発想してみるの、大事だなと感じました。
この内容は「Suki Suki フロンターレ」で紹介されるんでしょうかね?

 

最後に登壇したのはスポーツ庁 参事官(民間スポーツ担当)付 参事官補佐の松山大貴さん。特別講演「スタジアムの整備に向けた政府の取組について」の冒頭、お世辞抜きに川崎(等々力)は「いいな」と感じているという話をしました。3駅からアクセスできる立地と、武蔵小杉を中心とする経済圏は魅力であると。

 

以上、ざっとシンポジウムの模様をお伝えしました。

 

29日(月)には川崎市から等々力陸上競技場のサイドスタンド、バックスタンドを改修する第2期整備の基本方針案が発表されました。Jリーグの新たな規格に沿うため収容人数を増やすということですが、それだけでなくこのスタジアムが、等々力緑地が、地域でどういう役割を担うのか。どういう機能を備えるべきなのか。今回のシンポジウムはそういうことを考えるいい機会になったの思うので、今後少し掘り下げていこうと思います。

 

編集方針は随時追加

当ブログの編集方針については「走りながら考える」ことになりますが、現時点で決めていることを2点ご紹介します。

●川崎市議会(議員)
市民の代表としてまちづくりに携わる市議会議員の方々に取材協力を打診しています。まったく偏りなく、というのは難しいですが極力幅広くお話をうかがっていきたいなと。
各会派の方々、無所属の方々もよろしくお願いいたします。

 

●スポーツ
これはもう俄然偏ります。
川崎市に本拠地を置くクラブ、何かしら縁のあるクラブ、それから学校などを応援するスタンスです。

 

はじめまして

川崎市中原区に住むライター兼エディターの辻内 圭と申します。
フロンターレと多摩川と二輪車が大好きな45歳♂です。
このブログでは、川崎市の《まちづくり》をめぐるさまざまなトピックをお届けします。

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