川崎市長、1期目の成果とその評価 〜2017市長選挙 後編〜

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前回の記事「2017川崎市長選挙 前編」では意外なほど多くの「いいね!」をいただき、
誠にありがとうございます。
過去3番目くらいに多かったんじゃないでしょうか。励みになりますね。

 

さて今回は後編。
福田紀彦 川崎市長のマニフェスト(2013年版)を客観的に評価した資料を見つけたので、
同市長が1期目の成果としてWEBサイトに掲げている20項目と付け合わせてみましょう。

 

思えばマニフェスト選挙なるものが日本で広まったのは2003年でしたか。
当時三重県知事を務めていた北川正恭氏が提唱したと記憶していますが、
単なるスローガン的な公約じゃなくて「数値目標」「期限」「財源」を明示し、
当選後に検証できるようにしようって話だったハズなんですよね。
残念ながらそれは廃れてしまって、最近また言いっ放しの公約が踊ってますけどね。花粉症ゼロとか。

それでもマニフェストというものを真剣に考えている方々がいらしたんですね。
先日「福田市長が前回の選挙で掲げたマニフェストを見られないかな?」と思って検索していたところ、
「ローカル・マニフェスト評価研究報告書 −福田紀彦 川崎市長マニフェスト−」最終評価なるものが!
編集・発行は特定非営利活動法人 自治創造コンソーシアム ローカル・マニフェスト評価研究委員会。
冒頭を読んでみると、一般社団法人 川崎青年会議所の依頼を受けて取り組んだものだそうで、
これに福田市長も賛同したそうなんです。
評価基準も明記してあるので、これは信頼できる資料じゃなかろうかと。
僕はそう考えました。

 

結構厳しい評価がなされていますがね。
賛同した福田市長、やるもんだなあ(やはり情報提供もしてるんでしょうし)。

 

では前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。
まず福田市長の掲げる1期目の成果というのはこちら。

 

上記に掲げられている20項目は、もちろん前回選挙のマニフェストにあったハズ。
ということで、こちらの研究報告から該当する項目を拾ったワケです。

 

では参りましょう。

#1
算数・数学の習熟度別クラスを全ての学校で導入しました。
⇒マニフェスト研究報告書によると前回選挙で掲げた政策は「100%の子どもが“わかる!”授業を提供 するため、小学校高学年から中学生で “習熟度別クラス”を導入」というもの。
目標達成度8点(15点満点)
取り組み段階7点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点21点(35点満点) 得点率60%ということで、、及第点みたいです。

同研究報告書ではそれぞれの評価理由が掲載されているので、関心ある政策についてはご覧くださいね!
個別政策の進捗評価・評価理由は報告書(通常版)PDFの20枚目(ノンブルでは17)以降にありますので。

 

#2
市内30か所で「地域の寺子屋」を開講しました。
⇒マニフェスト研究報告書によると「各学校に「地域の寺子屋」を開講し地域 全体で教育力を支えるしくみをつくる」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階7点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度4点(5点満点)
=合計得点25点(35点満点) 得点率71.4%、高いですね。

 

#3
平成27・29年に待機児童ゼロを達成しました。
⇒マニフェスト研究報告書によると「待機児童を 1 年で解消」という政策。
目標達成度11点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点25点(35点満点) 得点率71.4%

 

#4
小児医療費の無料化を小学校6年生まで。
段階的に拡充したそうですね。
⇒マニフェスト研究報告書によると「小児医療費小学校 6 年生まで無料化」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点24点(35点満点) 得点率68.6%

 

#5
中学校給食のスタート。「健康給食」へ。
⇒マニフェスト研究報告書によると「中学校給食スタート、食育」という政策。
目標達成度12点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点26点(35点満点) 得点率74.3%

 

#6
川崎市から介護保険の改革に挑戦! 要介護度改善でインセンティブ。
#15
「地域子包括ケアシステム」の確立に市政の最重要課題として取り組んでいます。
⇒これは前回の終わりに紹介した一番力を入れたいこととして挙がっていた部分かなと。ふたつとも「予防医療や予防介護に力を入れ、健康 診断率や運動機会の向上、健康寿命を 伸ばすため医療資源をつなぎ、連携を進 める」という政策に該当すると思われます。万一間違っていたら、、ごめんなさい。
目標達成度7点(15点満点)
取り組み段階7点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度4点(5点満点)
=合計得点22点(35点満点) 得点率62.9%

 

#7
川崎まるごとWi-Fi 化。
⇒アクセスポイントが1585か所になったそうです。マニフェスト研究報告書によると「【川崎まるごと WiFi 化計画】市内全域を WiFi 化。生活関連の新しいビジネスが誕 生する日本の成長モデルを」という政策。
目標達成度6点(15点満点)
取り組み段階5点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点17点(35点満点) 得点率48.6%、道半ばか。

 

#8
区民車座集会を毎月開催しています。
⇒マニフェスト研究報告書によると「市長が率先して地域を歩き、現場主義を 貫く。毎月「区民車座集会」を開催、市民 の声が伝わる市長と市政に」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階7点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点24点(35点満点) 得点率68.6%

 

#9
「中小企業活性化のための成長戦略条例」をつくり、市内需の拡大に取り組んでいます。
⇒マニフェスト研究報告書によると「税金を納め、雇用を生み出す市内事業 者を大切に」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階6点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度4点(5点満点)
=合計得点23点(35点満点) 得点率65.7%

 

#10
ASEAN各国と川崎のビジネスをつなぐ環境整備を行っています。
⇒マニフェスト研究報告書によると「羽田隣接の立地を活かし、東南アジア各 国とわが国をつなぐ結節点の環境整備」という政策。
目標達成度13点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点28点(35点満点) 得点率80%、非常に高いですね。

 

#11
消防・救急の体制・装備の強化を行いました。
⇒マニフェスト研究報告書によると「消防行政を強固に。消防団や自主防災 組織との連携強化」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度2点(5点満点)
=合計得点23点(35点満点) 得点率65.7%

 

#12
有償ボランティアの基盤となるしくみをつくっています。
⇒マニフェスト研究報告書によると「全国初「有償ボランティア制度」でシニア 世代も地域のシゴト。「地域の寺子屋」な どに力を貸して」という政策。
目標達成度6点(15点満点)
取り組み段階5点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点25点(35点満点) 得点率48.6%、ちょっと低いですね。
このあたり個人的に関心あるという理由で(笑)、目標達成度の評価理由(厳しいコメント!)を抜粋してみましょう。

全国初の自治体「有償ボランティア制度」でシニア世代の活力向上を掲げたものの、「川崎プロボノ部」、「つ なぐっとKAWASAKI」という新規施策の船出にこぎ着けた段階である。ただし、「プロボノ」という対 象をアクティブシニア(主に50歳以上)を中心としているが、シニア世代に限定しない事業が核となってい てマニフェストの趣旨とずれているように感じる。また、ポータルサイトの開設もシニア世代の利用を念頭に 置いているのか疑問が残る。全国初の自治体「有償ボランティア制度」は実現できていないと評価せざるをえ ない。マニフェストで具体的に記載されたモデル事業である「地域の寺子屋」については事業として具体化し、 実践されている。

 

#13
交差点改良で効果的な渋滞対策が実現しています。
⇒マニフェスト研究報告書によると「早急な交差点改良で渋滞を緩和、外環 道と川崎縦貫道路の一本化により計画を 前に進める」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階6点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点22点(35点満点) 得点率62.9%

 

#14
市内のバス路線の充実やコミュニティバスの支援に取り組みました。
⇒マニフェスト研究報告書によると「市民の足であるバス路線やコミュニティバスなどきめ細やかに充実」という政策。
目標達成度12点(15点満点)
取り組み段階7点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度4点(5点満点)
=合計得点27点(35点満点) 得点率77.1%

 

#15については#6参照

#16
がん検診の受診率の政令市トップを目指しています。
⇒マニフェスト研究報告書によると「がん検診の受診率を政令市トップレベル まで引き上げ」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度4点(5点満点)
=合計得点26点(35点満点) 得点率74.3%

 

 

#17
区ごとに特色あるまちづくりを進めていきます。
⇒マニフェスト研究報告書によると「市政と市民の距離を近くさせる。区ごとに 違う特色を活かし、地域に根付いたまち づくりが実施できるように」という政策。
目標達成度9点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度2点(5点満点)
=合計得点23点(35点満点) 得点率65.7%

 

 

#18
2020オリ・パラを契機にしたスポーツ振興、祭りやイベントで新しい価値の創出。
⇒マニフェスト研究報告書によると「魅力あるまちは、文化、音楽、スポーツ の力で生まれる。東京五輪を契機にスポ ーツ振興に大いに取り組む」という政策。
目標達成度10点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度4点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点25点(35点満点) 得点率71.4%
この件は当ブログのメインテーマといえる部分。今後も注視したいと考えています。
等々力緑地、等々力陸上競技場の再整備もこれに当たりますね。

 

 

#19
障がい者雇用で日本一を目指す。
⇒マニフェスト研究報告書によると「障がい者の雇用に最も積極的な都市を 目指す。就学後のサポートや就労支援の ため全力を尽くす」という政策。
目標達成度9点(15点満点)
取り組み段階8点(10点満点)
情報公開度3点(5点満点)
市民参加・協働度4点(5点満点)
=合計得点24点(35点満点) 得点率68.6%、ぜひ進めてほしいですね!

 

 

#20
市長退職金の廃止。
⇒マニフェスト研究報告書によると「市長退職金の廃止」という政策。まんまですね。
目標達成度15点(15点満点)
取り組み段階10点(10点満点)
情報公開度2点(5点満点)
市民参加・協働度3点(5点満点)
=合計得点30点(35点満点) 得点率85.7%、条例を公布・施行して文句なしの達成でした。

 

 

以上、気になる項目はありましたか?
今回は敢えて総括しません。
皆さん、気になったところを掘り下げて判断材料にしていただければと思います。
このマニフェスト研究を行い、発表してくださった特定非営利活動法人自治創造コンソーシアムに感謝申し上げると共に、今後も「選挙後が楽しみになる」ようなレポートを模索してまいります。

 

ではまた!

 

・関連リンク
第19回川崎市長選挙・第48回衆議院議員総選挙等に関する特設ページ(川崎市選挙管理委員会)
http://senkyo-kawasaki2017.jp/

福田紀彦オフィシャルサイト
http://fukuda-norihiko.com/

特定非営利活動法人自治創造コンソーシアム
http://www.jichi.org/index.html

 

 

 

 

 

 

 

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