街とJクラブの好い関係

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前回に引き続き、来る9月16日(土)に武蔵小杉駅前で開催される「コスギブルーパーク」について。

 

川崎フロンターレの地域貢献度が高く評価されていると前回触れました。これはJリーグ観戦者を対象とした調査結果ですが、実際のところフロンターレは昔から街に溶け込んでいたなァ〜と思い返すシーンがあります。以下、フロンターレvsボルシア・ドルトムント戦(2015年7月7日)の公式プログラムに掲載していただいたワタクシメのコラムから抜粋します。少々長くなりますけど……。

 

川崎フロンターレを応援する人たちの愛もそれはそれは深いものであり、それにより生み出される等々力劇場なる現象は痛快極まりない。私自身が初めてそれを目撃したのは1999年10月24日。初代J2王座を争う宿敵・FC東京を迎えての天王山だった。

 

武蔵小杉の駅からこのスタジアムまで歩く間、まず驚いたのは商店という商店に掲げられた水色のチームフラッグ、そして水色のユニフォームに身を包み自転車を漕いで等々力へと向かう家族連れの多さだ。同年9月には同じく等々力でJ1のヴェルディ川崎vsベルマーレ平塚戦も観戦していたのだが、ずいぶんと雰囲気が違うなと感じたものだ。

 

「街を挙げて応援するとはこういうことか!」

 

そんな中で始まった試合の展開がまた熱いこと。序盤に先制されては逆転し、追いつかれても突き放す。終わってみれば、見事な3−2の逆転勝利!!

 

「街を背負って闘うとはこういうことか!」

 

1999年ということは、フロンターレ創設3年目ですね。Jリーグ発足当初の盟主であるヴェルディ川崎(現 東京ヴェルディ)のホームゲーム開催日には、ハテ、こんな風に緑色のフラッグやユニフォームが街に溢れていただろうか……と感銘を受けたことを覚えています。

 

そして現在、フロンターレの活動に共感し、協賛するサポートカンパニーは約450社、サポートショップは約700店に上っています。そしてその有志が「川崎フロンターレを通してつながって、地域をもっと盛り上げていきたい」として開催するお祭りが、コスギブルーパークという訳です。

 

何しろ初の試みということで、フロンターレ側には不安もあったといいます。それはそうですよね。フロンターレを媒介として地域の人たちが集まるのだけれど、実際どんなイベントになるかわからないのですから。それでも今回のように、地域の人たちが主体となってフロンターレを絡めた企画が生まれてきたのはクラブ創設21年目にして初めてのこと。ぜひ形にしようとフロンターレも実行委員会に加わり、ミーティングを重ね、準備を進めてきたのだと担当の丹後茉由子さん(川崎フロンターレ スポンサーセールスグループ)は振り返ります。有志一同の熱意に応えたわけですね!

 

「そうですね、不安以上に感謝の思いが強くあって。参加するサポートカンパニー、サポートショップの方々は、もちろんご自身の事業を切り盛りする傍ら、手作りで一生懸命イベントの準備を進めてくださっています。マスコットにちなんだ特別なフラワーアートがあり、当日会場でしか食べられないオリジナルメニューがあります。きっとフロンターレ愛に満ちた場になると思います。ファン・サポーターの皆さんはもちろん、『何だろう?』と気になった地域の方々にも楽しんでいただきたいですね」

 

そう語る丹後さん。自身もサポートカンパニー、サポートショップの心意気に応えるべく、クラブ内でさまざまな調整・準備を進めてきました。イベント当日、会場にはフロンターレのテントやノボリ旗が立ち並び、ふろん太、カブレラという人気マスコットが駆けつけます。お子様が遊べるアトラクションもあり、素敵な賞品(ビンゴゲーム)も用意されています。きっと一体感あるイベントに結実することでしょう。

 

そして「フロンターレって何だか楽しいクラブだな」とスタジアムに足を運ぶ人たちや、「やっぱりフロンターレのある街が好きだな」と感じる人たちが増えれば……。このクラブを媒介に挨拶が交わされ、お互いの顔が見える街に、ひいては安心・安全に暮らせる街に、川崎がなっていくのかもしれません。そのとき、フロンターレは地域貢献度の高いJクラブとしてさらに広く、深く認知されるのではないでしょうか。

 

コスギブルーパーク実行委員会と参加カンパニー、ショップの皆さんで、ミーティング後に集合写真。前列右が今回取材に応じてくださったフロンターレの丹後さん

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