等々力のスタジアム、形はどう決まる? 防災面は大丈夫?

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今回は引き続き等々力陸上競技場の第2期整備について、川崎市スポーツ振興議員連盟(以下、スポーツ議連)の石田会長、押本副会長に話をうかがってまいります。

 

メインスタンド6階からサイド・バックスタンドを望む。等々力陸上競技場では、第1期整備としてメインスタンドが全面改築された。そしてサイド・バックスタンドを対象として第2期整備計画が検討されている

まず整備計画の具体的な内容というのは、どこで誰が取り決めるのでしょうか。それに対してスポーツ議連の議員さんたちから何か働きかけることはできるでしょうか?

石田会長 「整備計画」は、施工時期などのスケジュールを盛り込むため、現在、市で作業中の川崎市総合計画、第2期実施計画(2018年度から2021年度までの計画)と調整を行いながら行政側で策定作業を行い、議会では各派の市議で構成される常任委員会「まちづくり委員会」において確認をしていくこととなります。

なお、「整備の基本方針」(案)には、スタジアムの収容可能人数を今の3万人規模から3万5000人規模に客席を増やすことや、ユニバーサルデザインへの対応に加え、客席は全て背もたれ付きとし、屋根で覆う事、安全・安心の確保、防災対策等が盛り込まれていますが、こうした内容についても、これまで常任委員会や議会定例会等で報告、説明を受け、議論してきており、こうした議論が今後、設計にもきちんと反映され、よりよいスタジアムとなるよう、引き続き注視していきたいと考えています。

 

収容人数を3万5000人規模に、というのはJリーグが2020年度の導入を目指しているというスタジアム検査要項(案)に準拠するものですね。J1で3万5000人、J2で2万人というのは「果たして現実的な規模かな? そんなに入るところばかりではないのでは…」というのが個人的な感想ですが、これ、川崎市だけでなく三重県(※1)や那覇市(※2)の資料でも出てきている数字なので、実際に目指しているのかなと…。

客席を背もたれ付きにするというのは、AFCチャンピオンズリーグの試合を開催するにあたり必要なことですね。

このあたりが形になるのか、いかに精査されていくのか。議員の皆さまに中止していただき、当ブログでも発信していければと思います。ぜひ情報共有していただければ幸いです!

 

石田議員

等々力陸上競技場で5月28日に開催された川崎市障害者スポーツ大会に駆けつけ、挨拶する石田会長。この日は「等々力をスポーツの聖地に!」に関するシンポジウムにも参加

 

 

それでは次に、サイド・バックスタンドについて。

川崎市の「等々力陸上競技場第 2 期整備『整備の基本方針』(案)」によると、サイド・バックスタンドを増改築する案が高く評価されているとのこと。ただし具体的なデザインはまだこれから詰めていくことに

 

「現状維持案」「増改築案」「全面改築案」が市で検討され、現状では「増改築案」が有力と聞きます。しかし6月17日(土)に市が開催した説明会では、この「増改築案」で防災性に問題はないか、スタジアムの魅力が増すといえるのか……といった懸念の声も聞かれました。

この点について、ご意見をうかがえますか。

押本副会長 近年の震災を教訓として等々力陸上競技場は、一時避難場所や災害時活動拠点としての役割も担っています。「整備の基本方針」(案)では、そうした役割も踏まえたうえで「増改築案を基本として検討します」と結論付けており、既存部分の修繕に加え、イメージ図を見る限り大部分を新たに建設するようですので、防災上の対策も当然図るものと考えています。

一方でスタジアムの魅力の観点では、スタンドの構造を含む全ての観客席での観戦環境の向上や屋根の形状、外観等のメインスタンドとの一体感の創出といった課題点だけでなく、プール等の大規模施設の複合化は難しいと聞いており、前述の課題点や日常的に利用できる施設の導入等について、今後どんな検討をして設計に反映していくのか要所で確認していきたいと考えています。

押本議員

押本副会長は、3月19日に開催された多摩川リバーサイド駅伝に参加。いい汗をかいたあと、少しトレーニングが必要と感じたそう

 

増改築するにあたり、全体として防災対策もなされるであろうと。ここは期待したいですね!

スタジアムの魅力については「日常的に利用できる施設の導入」という重要な観点を示していただきました。等々力陸上競技場は当然ながらJリーグや川崎フロンターレのためだけの施設ではありません。市民のための施設です。そこでバックスタンドの階下などにプールなどを設ける案、要望もあったようなのですが、そこは現状の増改築案では難しいのですね。この課題がどう解決されるか、僕らも大いに注目したいところです。

 

それでは今日はこの辺で。次回は少し引いた視点から、等々力緑地の今後についてお話をうかがっていきます。

 

※1 三重県スポーツ施設整備計画
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000030357.pdf

 

※2 奥武山公園スポーツ施設整備基本構想(那覇市)
http://www.city.naha.okinawa.jp/%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8_%E4%B8%80%E6%8B%AC_1.pdf

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